1.04.2012

未来へのキオク by Google


去年の3月11日に地震、津波と大震災。私は仙台出身なので、いたたまれない気持ちでどんどんと街が消えていくのをTVで見ていました。

実家は宮城県と福島県の境にある浜通りに位置していたので、全滅でした。

実家を離れて、もう14年目。だけど、帰る度に行くのはやっぱり実家。
祖母が独り、猫一匹の静かな暮らし。
私の帰りを楽しみにしてくれていた祖母は息子の勧めで、山の方にある老人ホームに2010年の12月に移ったばかりで、飼っていた猫のレオは近所のおばさんが面倒を見てくれていました。

津波が起きて、すぐに埼玉に住む兄に電話したら、「もう終わりだ〜、日本はもう沈むかもしれない〜。」とか、「お前が行っていた閖上小学校はもう無理だな〜」とか、「実家はこのままだと100%流されたな...」とか、いろいろ嘆いてたけど、あまり信用できず、実家は大丈夫であって欲しいと願っていたのだけど、そのかいもなく、本当に全滅でした。

近所にあったお墓も流されたのですが、兄が先日お墓を探しに宮城に帰ってくれて、5mほど流され、土の中に埋もれていた母の墓石を発見!骨もちゃんと残っていました。でも、何件か隣にあった祖父代々のお墓は消滅。土も流され、何もなかったようです。

いろんな状況はネットにあがっている写真、もしくは兄が送ってくれた写真などで、わかってはいたのですが、最近googleの未来へのキオクを知ったので、ご紹介。

この震災を世界の人たちに知ってもらい、二度とこういうことが起きないようにするための研究に役立てて欲しい、そして実際におこったこのことを忘れずに未来へというプロジェクトで、Googleマップ上での被災地をストリートビューで閲覧することができるようになりました。

早速、お墓の辺りに行ってみたり、実家を見に行ってみたりしました。
まあ、ガタガタで何もなされてない状況です...

以前この震災が起こるだいぶ前にもGoogle Earthで実家を見てみたのですが、田舎なのでちゃんとした画像が見れずに、やっぱり需要がない場所はこんな風にぼやけた風景しかないんだな〜と思っていたのですが、この未来のキオクではっきりとストリートビュー画像で実家の辺りを探検することができました。

震災前と震災後の地図がクリック一つで簡単に見れるようになっています。

私のように遠くにいて、未だに帰れてない人などに是非知ってもらいたいなあ〜と思いました。

http://www.miraikioku.com/streetview/